GLP-1の意外な副作用
今週末は第97回日本内分泌学会学術総会が行われました。その中でも肥満治療・糖尿病治療における注意喚起がありました。
内容としては、「GLP-1と自殺の関係性」についてです。
結論的には、FDAでは、GLP-1の使用が自殺願望や自殺行為を引き起こす証拠は見つかっていないと報告されています。
ただ対象患者数が少ないためか、可能性を排除することはできないと伝えています。
他の副作用に関しては
・脱毛症
一部の抗うつ薬や避妊薬など、他の多くの薬剤も脱毛を引き起こすことが知られている。
臨床試験でも脱毛症を報告した患者数が一定数いたそう。
Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity
・誤嚥
全身麻酔や深い鎮静をかけるにあたって、胃内容物の遅れが、食物の逆流や気道の誤嚥リスクが上がっている報告もあり。
胃カメラ後の誤嚥性肺炎に関係あることがありそう。
Increased Risk of Aspiration Pneumonia Associated With Endoscopic Procedures Among Patients With Glucagon-like Peptide 1 Receptor Agonist Use
結論
まだ上市されて数年しか経っておらず、長期間使用による副作用も出揃っていないため、今後わからない副作用報告もある。
そのため、GLP-1使用により副作用が出た際は必ず内科・かかりつけ医・処方医に受診するようにしましょう。
どうぞ我々虎ノ門メディカルクリニックをよろしくお願い申し上げます。
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